モカ日記
 
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「化粧師」

先日観た映画の影響でですね、無性に椎名桔平作品を観たくなったのですよ。
そして借りてきました。石ノ森章太郎原作「化粧師」でございます。
これはもう椎名桔平プロモーションビデオですか?
セリフは極端に少ないのに物凄い存在感なのですよ。
かっこよろしいんじゃございませんの?
彼がかつてラ族であったことなど、忘れてしまいますわね。
更に不幸な生い立ちもよしっ!って感じ。ひねくれ者ですみません。
女性のための職業を男性が営むと言うのは、何とも色気があるものです。
以前にお紅とも話したのですが、化粧品店や婦人服店に
唯一いらっしゃる男性職員って魅力的ですよね。
本編中に感じた硬派なエロチシズムも、そこにあるのでしょう。
女性の美に向けられる男性の真剣な眼に弱いのですわ。
男性が女性に向ける眼差しは穏やかであって欲しいもの。
しかしそこには職業に掛ける真剣さ故の鋭さが加わります。
それが嬲る様でもあり、M心を刺激されるのかもしれませぬ。
脇役陣もなかなか豪華でございました。
いいね~あき竹城!かわいい子いびらせたら天下一品だよ!
本屋の大杉蓮もね。私毎日通いたいわよ。

古き良き日本の美学。しかしそこに介入してくる環境汚染と貧富の嘆き。
なかなか素敵な作品でした。物語と言うより空気感ですかね~。
和装の色彩にのってくるお化粧の色合いが美しいです。
日本の「赤」の美しさを感じました。
印象的だったのは鳴かない鳥を飼う主人公、小三馬が
鳥篭に花を一輪そえるシーン。高尚な感性ですね。
お腹をいっぱいにすること。それだけが幸せではないのです。
「化粧は所詮外面を整えるもの。
 いくら綺麗に取り繕ってもやがて地が出ます。
 心に化粧をするのはあなた自身です。」
最低限の衣食住以外の職業は、ヤクザな商売
とみなされる風潮が日本にはありました。
しかしその+αが心を豊かにするのです。
化粧を世渡りの道具として、信仰しすぎるのも良くありません。
あくまでも背中を少し押してくれるツールでしかないのです。
占いにも通ずる所があると思いました。
基本に自分をしっかり持つことがあって、
人生を楽しむスパイスとして生活に取り入れる。
それがちょうど良い兼ね合いなのかもしれませんね。
磨いた心をほんの少し輝かせて映してくれる鏡。
そんな風にお化粧を使ってみたいと思いました。



12月29日(木)23:31 | コメント(0) | 鑑賞 | 管理

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